頬を撫でるような霧雨が強かに日々を流す。

今週のあまちゃんを観てたら震災当日のことを思い出す。

震源地に近いわけでもなく、
大きな被害にあったわけでもないが、
やっぱりあの日のことは忘れられない。

あの日は、前日から名古屋に出張してて、
正午過ぎだったかなぁ、会社に戻ってきたのは。

戻るとすぐに、上司から緊急の仕事を振られ、
「ああ、またか・・・」なんて思いながらも、
その作業に取り掛かろうと思っていた矢先にあの揺れ。

経験したことない揺れ。

数日前に東北で地震があったから、
ひょっとしたら、また東北？
関東でこれだけの規模だから、
とてつもない地震が起きたのかもしれない、
と思って、携帯からツイッターを見て地震の情報を探す。

不安になってきたので、すぐに、仙台にいる友達にメール。
もちろん返信なし。

会社の業務は停止状態となり、建物の1階に全員避難。
待機中もツイッターで情報を見てると、
仙台空港が津波に襲われているという情報。
みんなでこれ冗談だろう？と言っていた。

しばらく様子をうかがっていたが、
帰宅可能な人は帰ることになった。
もちろん電車は止まっていたので、先輩に車で送ってもらった。

帰宅前に何か食べる物買おうと思って近くのコンビニに行くと、
このときすでに商品が少なくなっていた。
店員さんに聞くと、近くのスーパーで水道管？が破裂したらしく、
建物内に入れないので、その客がコンビニに流れてきたとのこと。

アパートに戻ると、食器は落ちて割れていて、
棚からは本やCDが散開していた。
テレビから流れてくる映像や被害の情報を観ながら、
しばらく茫然としてた。

数人の友達からはメール返信があって少しホッとした。

次の日は土曜日で休みだったけど、
テレビやネットで情報を観て、何もする気になれず。
日曜日も同じく。

月曜日はまだ電車が動いてなかったけど、
家にいても悶々とするだけなので、歩いて会社へ。
1時間くらい。

やはりほとんどの人が出社してなかった。
既定の出勤方法以外で出社してはダメだったらしい。
その日は特に何をやるでもなく、早々に帰宅命令が出た。

その後も計画停電などで非日常な生活が続いたけど、
少しずつ日常に戻っていった。

4月9日にはbonobosのライブに行ってきた。

この歌が心に残る。

♪『Standing There〜いま、そこに行くよ〜』 bonobos




4月末にアラバキに行く予定にしていたんだけど、
あの状況では開催自体が難しく、
ただ、中止ではなくて、延期ということになった。

アラバキのために予約したホテルは、
キャンセルせずにそのままにしておいた。
なんとなく。
そのこともあったし、いろんな偶然などが重なったし、
4月29日、東北新幹線が運転再開した日に仙台に向かった。

3泊4日、友達と酒飲んだり、勾当台公園でライブ観たり。


もう2年以上も前のこと。

あまちゃんを観てそんなことを思い出した。


♪『ムスタング』 ASIAN KUNG-FU GENERATION




人は意外と強かだと思う。