一億総ツッコミ時代。

最近、夜眠れないときは無理に寝ようとせずに、
本を読むようにしている。
まあ、おかげですっかり夜更かし生活になったけど。。。

昨日は槙田雄司さんの『一億総ツッコミ時代』を読んだ。
一晩で読むとは思わなかったなぁ。
さくさくと読めた。

槙田雄司さんとは、マキタスポーツさんの本名。

テレビのお笑い番組のように、
一般人の通常の会話でもツッコミばかり。
ツッコミ過多の世の中は閉塞感があって生きにくい。
だったら、その閉塞感を打破するためにボケに転身しよう！
という内容の本。

一億総ツッコミ時代 (星海社新書)



たしかに、普段の会話で、お笑い芸人でもないのに、
「あ、噛んだ」とか、
「ハードルあがったなぁ」とか
言うようになったよね。

さらに、会社や組織の中でもツッコミが多い。
魔女狩りが始まって、誰か悪者をみつけては、
まつりあげ、一斉に攻撃して、自分の身を守る。
だから、みんな失敗しないように、
誰からも攻撃されないように、そういう雰囲気になる。

僕がいた会社でも少なからずあった。
そういうのはうんざりだよね。

ボケは、他人の視線を気にせずに、
自分の道を突き進み、みんなからつっこまれる。
別にツッコミを受けても、へこたれない。

そういう人は楽しいし、面白いだろうし、
他人にも寛容でいられるはず。

僕もなるべく「ボケ」を意識したいと思う。


この前、NHKスペシャルで、
『世界初撮影！深海の超巨大イカ』が放送された。
あの撮影に挑んだチームは、完全に「ボケ」だよね。

ダイオウイカの姿を撮って何になるの？
というツッコミもあるかもしれない。

でも、何になるとかは二の次なんだろうね。
ただただ撮りたい、知らないことを知りたい、
という思いが強い人たちなわけだよね。
そりゃ、完全に「ボケ」ですよ。

あのチームの中に、
窪寺さんという研究者の方がいた。
すごくかっこよくて、楽しそうだった。

ああいう大人たちの活動を、
もっと若い人たちに見せ付けないといけないんじゃないかと思った。


ちょっと余談だけど、NHKスペシャルといえば、
去年、『ヒューマン　なぜ人間になれたのか』が放送されて、
その内容がすごく面白かった。

それの本が出ていたので、
買ってしまい、今日アマゾンから届いた。
分厚い本だけど、読むのが楽しみ。

ヒューマン なぜヒトは人間になれたのか