毎日音楽聴いてないと生きていけません。since 2006/06/03
過去に起きた世の中の大きな出来事や災難や、
そういうものを振り返って省みることも大事だけど、
その激動の中でも、自分の人生を生きている人がいたんだと、
思いを巡らすことも大事じゃないかなと。
どうしても、大きな物事にとらわれるんだけど、
その出来事があったからと言って、
世の中のみんなが、同じように考えて、
同じように生きていたわけではなくて、
自分の環境や状況にあった生き方をしてきたわけで。
それは現代でも同じなのかなと。
そういうことを思って、
宮崎さんもこの映画作ったのかなぁと、
考えてみたりしました。
でもね、この映画はそれだけではなくて、
各場面でいろんなことを考えたり、思ったりする。
昔の生活の様子も垣間見れるから、
そのことも気になったりね。
だから、本当に1つ1つの場面を丁寧に作ってるなと感じた。
それは作画から、音楽から、効果音から、セリフから、
あらゆることから。
心理描写が足りないという批評もあるみたいだけど、
そこはあえてそういうふうにしたんじゃないかと。
淡々と、だけど、悩みながら、
静かに力強く生きていこうとする演出になっていたと僕は思う。
主人公の堀越二郎の声優を担当した庵野監督の声は、
初めて聴いたときは、ちょっと違和感あったけど、
途中からなんとなくキャラクターに合っている気がしてきた。
人の声で録音している効果音も途中から違和感なくなってきた。
風立ちぬ (ハルキ文庫 ほ 4-1 280円文庫)
あとから公式サイトを見てわかったけど、
この作品は、実在の人物である堀越二郎と、
同時代に生きた文学者堀辰雄の作品である小説『風立ちぬ』を、
ごちゃまぜにした作品のようだね。
その小説も読んでみたいな。
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